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寝取られ・寝取り・寝取らせなどをテーマに官能小説を書いています

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愛のすきまで交わって・87

          終

 三ヶ月が過ぎて、今日はいよいよ、約束の日。
「ま、こんなもんだろう」
 和臣の勤める会社への訪問を終えた黛が、満足げな表情で車を走らせている。
 和臣への用件は、当初希恵子と約束した通り、借金は返済不要になったと伝えてやること。
「あ、ありがとうございます! 本当にありがとうございます!」
 和臣はぼろぼろ涙を流しながら、地面にぶつけるのではないかと思うほどに深々と、何度も何度も頭を下げた。
「……おめでたい奴だな、本当に」
 黛の口から、思わず本音が漏れる。
「まあ、騙される人間なんてのは総じてあんなものか」
 言葉を続けて、くっくと小さく、ほくそ笑んだ。
 黛からすれば、和臣と出会ってからここに至るまでの全てが、ちょっとしたゲームのような感覚でしかなかった。
 まずは和臣に投資の成功話を語り、小遣い稼ぎ程度なら簡単と暗に匂わせる。
 もちろん実際には連戦連勝など有り得ないが、黛自身の収支は圧倒的にプラスなのだから、別に嘘をついたことにはならない。
 そして最低限の知識とノウハウを教え込んだところで、ここから先どうするかは本人次第、ただ結果はどうなっても自己責任とだけ伝えて一旦距離を置いた。
 あとは和臣が墓穴を掘るのをじっくりと待って、マイナスが増えてきたところでさりげなく相談に乗ればチェックメイト。
 それは言わば、気楽な釣りのようなものであった。
 首尾よく事が運んで上玉の人妻が手に入ればそれでよし。目論見が外れたところでせいぜい魚を一匹ばらした程度の話だ。
 もっとも、黛には最初から自信があった。
 一見伸るか反るかのような話ではあったが、和臣の言動を観察した限り、これは黛にとって分のいい賭けに思えた。もっと言えば、どう考えても有利な結論しか出てこなかった。
 果たして黛の勘は的中し、和臣はみるみるうちに身を持ち崩していった。
「わたくし、和臣くんの友人で黛匡一と申します」
「あ……主人がいつもお世話になっております」
 希恵子と初めて顔を合わせた瞬間の興奮が、黛の胸中にまざまざと蘇る。
 平静を装ってはいるが、その実不安な内心を隠し切れずに表情を固くしているその様子は、写真以上の美貌と相まって黛の加虐心を一気に煽った。


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[ 2018/02/26 11:52 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・86

「ほっ、と」
 気合いを入れるようにひと声かけると、両腕に希恵子の太股を抱える。
「さ、次はこの格好だ」
 完成したのは、対面座位のスタイル。
「時間がもったいないからな。どんどんいくぞ……そらっ!」
「んっ、んんーっ!」
 黛の一物に全身の重さを乗せられ、希恵子がのけぞるように背中を反らした。
「ふん、またイッたか。すっかりいやらしい女になってしまったな、希恵子は」
 嘲るような口調で、黛が言い放つ。
「ん、ん……そん、な……」
 必死に何か言い返そうとする希恵子だが、溶けていく意識の中でまともな言葉を紡ぐことは到底かなわない。
「ふふ」
 勝ち誇ったように小さく笑うと、黛は腕に力を入れてさらに強いピストンを始めた。
「んっ、あっ、あぁっ、ああぁっ!」
 希恵子が、ほとんど条件反射のように切ない喘ぎ声を絞り出す。
 また、中に出されてしまう。
 また、イかされてしまう。
 また、気持ちよくされてしまう。
(わたし……わた、し……)
 もう、止まらない。
「あっ、あんっ、あぅんっ、あっあっあっあっあ!」
 容赦なくずんずん突き上げてくる黛の腰に両足を、そして首には両腕を絡みつかせながら、希恵子は何かを求めるように嬌声を奏で、何度も小刻みに身体を揺らした。
「……」
 そんな希恵子の様子をじっと観察していた黛が、不意に腰の動きを早める。
「ふ、ふっ、ふん、ふんっ!」
 希恵子の尻肉をがっしとわしづかみにすると、まるでオナホールでも使っているかのように粗雑で乱暴な出し入れをずぼずぼと繰り返した。
「ほら、誰の何が好きなんだ! どうしてほしい! 言ってみろ、希恵子!」
 荒々しい声で、黛が質問する。
「あぁんっ! 匡一さんの、オチンチンが、好きぃっ! 出して! 中に、出してえぇっ!」
 希恵子が、ずんずんと腰を上下させながら答えた。
「いいだろう! またたっぷり出してやるぞ!……つぁっ!」
 黛が怒涛の勢いでフィニッシュまで持ち込む。
「ん、んあぁっ、んんっ、あああああーーーっ!」
 同時に、希恵子の膣が黛の全部を吸い尽くそうとするようにぎゅうっと締まった。
 何秒かが、過ぎて。
「ふう……」
「ん、んん……」
 頂点に達した男と女の興奮が、徐々に緩やかな倦怠へと変わる。
「……」
 オーガズムにひくつく希恵子のヴァギナと、射精を終えてもなお屹立する自分のペニス。
 その隙間からどろりとこぼれた白濁を、黛は怖いほどに静かな感情のない目で、ただ黙って見つめていた。


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[ 2018/02/25 12:06 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・85

「ふふ」
 唇の片端だけを上げて笑いながら、黛が力のこもった抽送を始める。
「この家でも色々試したが、結局夫婦の寝室が一番みたいだな。私も興奮するが、それ以上に希恵子の穴の具合いがとてもよくなる」
 ますます硬さを増した剛直を抜き差ししながら、希恵子に向かって下品な分析結果を滔々と語りかけた。
「……」
 気まずそうに頬を赤らめながらも、希恵子はとにかく無言を通す。
 認めたくないが、黛の言ったことは完全に事実であった。
 希恵子が今日最も強烈な快感を味わった場所は、間違いなくこの狭い夫婦の寝室。
 黛への嫌悪感や、和臣への罪悪感が衝動の正体だと思いたかったが、あまりにも正直すぎる身体の反応は決してそれを許してくれなかった。
「ふっ、ふっ、ふっ、ふんっ!」
 ほとんど底なしとも思える精力を全身にみなぎらせながら、黛がなおも激しく腰を動かす。
「んっ、んんっ、うぅんっ、ああぁっ!」
 希恵子の膣内に伝わってくるのは、射精を予感させる、むくむくとグロテスクな蠢き。
 黛に抱かれ、何度となく中に出されるうちにすっかり身体に染みついてしまったその感覚は、希恵子にとってもはやごく自然な、当たり前のものでしかなくなっていた。
「そら! イくぞ、希恵子!」
 黛が言い放つ。
「んっ! んんっ! き、きて! 匡一さん! きてええぇっ!」
 希恵子が黛の身体に手足を巻きつけ、ぴったりと隙間なくお互いを密着させた。
「ふんっ!」
 女陰の奥深くに精を放つ黛と、
「あ、あっ、あああああぁぁっ!」
 蕩けた表情を浮かべながら派手に叫んで気をやる希恵子。
 しばらく二人の動きが止まって――やがて、身体が離れる。
「ん、んん……い、いぃ……」
「……」
 四肢を投げ出し、いまだエクスタシーの余韻も冷めぬままに呻く希恵子を、黛はどことなく感情を殺した目で静かに見つめた。
「……ふん」
 鼻で一つ息を吐くと、射精したばかりのペニスを押し込んでまたもや希恵子の中を荒らしにかかる。
「んんっ」
 声を震わせる希恵子の腰を持ち上げると、片手で尻をつかみ、もう片方で背中を抱きながら手荒に身体を起こした。


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[ 2018/02/24 11:14 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・84

「おねだり、してごらん」
 柔らかな口調で、黛が言いつける。
「お、おねだりって……そんなの、何て言えば……」
 希恵子は戸惑うように黛の顔を見やった。和臣はもちろんだが、黛自身だって今までこんな要求を突きつけてきたことは一度もなかった。
「ふむ、そうだな……」
 しばし推敲を重ねた末、黛が希恵子の耳元にぼそぼそと囁きかける。
「なっ!」
 憤怒と羞恥心を足して二で割ったような目で、希恵子が黛を睨みつけた。
 だが、黛の態度に相手の意向を斟酌する気配は微塵もない。
「では、どうぞ」
 軽い調子で言うと、あとは希恵子の反応を待つように上からじっと見下ろすばかりだ。
「っ……」
 希恵子は、喉に異物がこみ上げてくるような息苦しさに襲われる。
 言いたくはない。
 こんな台詞、恥ずかしくて恥ずかしくて、とても口にできるものではなかった。
(でも……)
 断ることなんて、できるのだろうか。
 それはこれまで何度も、希恵子が心の中で繰り返してきた、問い。
 そしてその質問に対して自分が選べる答えは、いつだって一つしかなかったのだ。
「わ……」
 凍りついた扉を無理やりこじ開けるように、希恵子が口を開いた。
「わたし、古沢和臣の妻、希恵子は、今から夫婦の寝室で……匡一さんの立派なオチンチンを入れてもらって、たっぷり……中、出しを……してもらいたいと……思います」
 やっとのことで言い終えると、足を持ち上げたままの体勢で、自分の割れ目に指を伸ばす。
「どうぞ……入れて、ください……匡一さん」
 見せつけるように女穴をぐいと拡げ、最後の一言を吐いた。
「よく言えたな、希恵子。じゃあ、ご褒美だ」
 満悦の笑みを顔面にたたえながら言うと、黛がゆっくり、味わうように一物を挿入する。
「何だ、もうとろとろじゃないか」
 冷やかすように笑うと、軽いピストンで希恵子の弱点をつんつんと突いてみせた。
「んっ、うぅんっ! あっ、あぁっ!」
 たったそれだけの動きで、希恵子は早くも軽い絶頂を迎えてしまう。
 黛のペニスをきゅうきゅう締めつけながら、奥へ奥へと引っ張り込むように濡れた肉ひだをまとわりつかせた。


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[ 2018/02/23 11:49 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・83

「どうしました?」
「い、いえ……」
 せっつくような黛の問いにそれだけ返すと、希恵子が自分の足元をじっと見つめる。
 でも、仕方が、ない。
(ごめんなさい、和臣さん。ごめんなさい……)
 心の中で夫に懺悔の言葉を繰り返しながら、畳の上にそっと足を置いた。
「さ、早く用意してくれ、希恵子」
「……はい。匡一……さん」
 唇を噛み締めながら憎き男の名を呼んで応じると、希恵子は押し入れから自分の使っている布団を出し、のろのろと床に広げ始める。
「……」
 悔しくても、情けなくても、惨めでも、もはや何もかもが手遅れ。そう自覚すればするほど希恵子の動きはますます重たく、鈍くなっていった。
「終わり、ました……」
 ようやく布団を敷き終え、そのまま床に座り込んでいる希恵子に、
「ふん」
 いつの間にか裸になっていた黛が、上からどっかとのしかかる。
 希恵子の身体を覆う薄っぺらなエプロンを瞬く間に引っぺがすと、そのままごろんと布団の上に押し倒してみせた。
「ふふ」
 希恵子の頬に、何度か唇をつける。
「ん、んんっ……」
 希恵子の口から、微かな喘ぎ声が漏れた。相変わらず不快な感触だが、もうすっかり慣れてしまったのが何とも哀しい。
「そら」
 骨ばった黛の手が、希恵子の胸にしゅっと伸びた。
「う、うぅんっ!」
 これまで幾度となく揉まれ、しゃぶられ、弄られてきた乳房。その柔らかな肉塊が、またも黛によってぐにぐにと形を変えられていく。
「まあ、こんなものかな。じゃあ、開くように足を抱えて」
「……はい」
 黛に言われるまま、希恵子がおずおずと太股を持ち上げ、ぱっくりと陰部をさらけ出した。


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[ 2018/02/22 11:52 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・82



「さて、食後の休憩も終えたところで……」
 ビールの空き缶をテーブルに置いて、黛がすたすたと歩き出す。
「次は、ここでヤることにしましょうか」
 向かった先は、寝室。
「え……」
 希恵子がぐっと、言葉に詰まった。
 ここは和臣と布団を並べ、時に触れ合い、時に会話を重ねながら、夫婦二人の濃密な時間を織り成してきた、いわば聖域。
「布団は一組でいいですよ、夜通し抱き合って、疲れたら一緒に寝ましょう」
 その和臣との大事な場所に、この下種男が踏み込もうとしている。
「……」
 だがそれでも、希恵子は沈黙を守るしかない。反撃も抵抗も逃亡も、どれ一つとして自分に許されていることはなかった。
「では始める前に、一つルールを決めましょうか」
「……ルール?」
 訝しげに聞き返す希恵子に、黛はええ、と頷いて続ける。
「この部屋の中では、お互いを名前で呼び合うこと」
「!」
 希恵子の心臓が、握り潰されたようにぎゅっと締まった。
「私は希恵子と呼ばせてもらいますが、奥さんは?」
 顔をしかめる希恵子に構うことなく、黛がさらに言葉を足して尋ねる。
「……匡一さん、と」
 僅かな時間の逡巡を経て、希恵子はぽつりと一言、そう応じた。
「そうですか。では、この敷居を一歩またいだ瞬間から、ということで」
「……はい」
 さっさと室内に入ってしまった黛の後ろから、希恵子がそっと足を踏み入れる。
 ――いや。
「っ……」
 片足を上げたまま、その場でしばらく躊躇した。
(今さら、よね……)
 何を迷うことがあるというのか。
 自分はもう、この家のあらゆる場所で黛に身体を許してしまったのだ。リビングであろうがキッチンであろうが寝室であろうが、なされる行為に違いはない。
 もう、いくら抱かれても同じことではないか。
 そんな投げやりな感情が、希恵子の胸を支配するようにどんよりと広がる。
(い、いいえ……)
 やはり、ここは特別。
 希恵子はすぐにそう思い直す。
 何人たりとも立ち入らせてはいけない。夫婦の寝室とはそういう、どこか別格な場所であるような気がした。


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[ 2018/02/21 11:48 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)