NTR文芸館

寝取られ・寝取り・寝取らせなどをテーマに官能小説を書いています

TOP  > 

愛のすきまで交わって・29

「ふむ……」
 だが、いくらやっても黛の反応は冷ややかだった。
「やれやれ、これじゃあいつまで経っても終わりそうにないですね」
 呆れたような調子で言い放つと、何ともつまらなそうな顔でぴくりと小鼻を動かす。
「え、えぇ?」
 希恵子は思わず声をあげ、黛を正面から見据えた。
「動きが遅いし、一本調子なんでね。刺激不足です。もっと本気でイかせてください」
 訴えるような希恵子の視線など意にも介さず、黛はあっさりそう言い捨てる。
「そ、そんな……これ以上なんて、どうすれば……」
 希恵子のグラインドが徐々に減速して、やがて電池が切れたようにぴたりと止まった。
「……まあ、奥さんくらいの経験値なら最初はこんなもんですかね」
 黛は仕方なさそうに身体を起こすと、希恵子の上半身を胸の中に抱き寄せる。
「むんっ」
 脇から腕を回して胴体に巻きつけると、挟み込むようにぎゅっと強く締めつけた。
「きゃっ!」
 希恵子が大きな声を出した。慣れない抱かれ方をされたせいか、これまでとはかなり感触が違う。
「さ、これでどうです? 私も動くんで、合わせてください」
「ん、あ……は、はい」
 上半身をがっちりホールドしたままずんずん突き上げてくる黛に、希恵子はやっとそれだけ答えてまた腰を振り始めた。
「ふふ、おっぱいやお尻はもちろんですが、背中もすべすべで気持ちいいですね、奥さんは。あと首筋のこの匂い、凄く好きです。嗅いでいるだけで何だかムラムラしてきます」
 希恵子の耳元で囁きながら、黛がエサをもらった犬みたいにくんくんと鼻を鳴らす。
「や、やだっ……」
 黛を押しのけようと、希恵子が浮かせていた腕に力を入れた。
「おっと」
 しかし黛はすぐさま、挿入が外れないぎりぎりの高さまで希恵子を持ち上げると、
「ふんっ!」
 下ろすと同時に、屹立したペニスを奥の奥まで力一杯突き込んでみせた。
「ああああああっ!」
 希恵子が首をぶんぶんと横に振って叫ぶ。電気ショックでも受けたような衝撃に、頭の奥がちりちりと焼けるように痺れた。
「ふふ、今のは少し効きましたかね。さ、続けますよ」
 意地の悪い笑みを頬にたたえながら、黛が希恵子の大きな尻をがっしとつかんでさらに強い抽送を始める。
「んっ、んんっ!」
 すると、今のひと突きでスイッチが入ったように、希恵子の動きが急に滑らかになった。
「あ、あっ、うっ、んぁっ!」
 上下運動は時間が経つにつれて勢いをつけ、ついには乳房がちぎれそうなほど揺れるまでに加速していく。
 恥もある。
 怒りだって、決して消えはしない。
 だが、希恵子の中に蠢くメスの欲望は、今やそれを遥かに凌駕する勢いで増殖していた。


※全文をまとめ読みしたい方はこちらから!

[ 2017/12/22 11:32 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・28

「さて、と」
 一息ついた黛が、身体を起こして仰向けに体勢を変えた。
「では、今度は奥さんにまたがってもらうとしましょうか」
 こんがりと陽に焼けた筋肉質の身体をベッドに投げ出し、そう命令する。
「……」
 しばらく黙っていた希恵子が、やがて覚悟を決めたようにしずしずと立ち上がった。
「こ、こう……ですか?」
 足場を決めると、ちょうど股の下に黛の顔が来る配置になる。
「ほう、これはいい眺めだ」
 むっちりした脚にぱんと張りのある尻が織りなす肉のアーチと、その向こうに見える豊かな双子の山脈が、荘厳なまでの迫力で黛に迫った。
「では、そのまま下がって、腰を下ろしてください」
「……」
 希恵子は何も言わずにじりじり後退すると、天に向かってそそり立つ黒ずんだタワーに尻を近づけ、割れ目をあてがう。
「んっ……」
 肉棒がぬるりと侵入して、希恵子の口から切ない吐息が漏れた。
 最初の時にあれほどあったはずの違和感は、ほぼ消えている。
(もう、こんなに……)
 ほんの僅かな時間で自分の性器がすっかり黛の形に変えられてしまったと思うと、希恵子は何とも悔しく、情けない心持ちになった。
「ふぅ……なかなかいいですよ。じゃあ奥さん、好きに動いてください。私はしばらくの間、そのやらしい格好をじっくり鑑賞させてもらいますので」
「え? そ、そんな……」
 黛が指示すると、希恵子は目だけを前に向け、何か言いたそうに声を詰まらせる。
「あれ? それとも突いてほしいんですか? あ、もしかして奥さん、実はこいつがすっかりお気に入りとか」
 茶化すように言いながら、黛が希恵子の中で肉棒をくいくいと持ち上げてみせた。
「い、いいえ、そんな」
 黛の言葉を否定するように、希恵子はすぐさま腰を動かし始める。
 とにかく今すべきは、この男を気の済むまで射精させてやること。ただ、それだけ。
「んっ……つっ……うぅっ……」
 希恵子がゆっくりと、慎重に腰を上下させた。先端から根元まで、全体をみっちりこすっているせいか、一回のストロークがこれまでよりも長く感じられる。
「おっほ。これもまたいいですね。大きなおっぱいがたぷたぷ揺れて、いや、壮観壮観」
「……」
 冷やかす黛を無視して、希恵子はなおも一心不乱に腰をくねらせ続けた。
「ふっ、んんっ、あっ、ああぁっ……!」
 結合部がまる見えの状態で甘美な声をあげながら、ひたすら自分の尻を叩きつけ、黛の精を搾り取ろうと必死に一物をしごいていく。


※全文をまとめ読みしたい方はこちらから!

[ 2017/12/21 11:35 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・27

「よっ、と」
 黛がいきなり希恵子の頭をわしづかみにして、股ぐらに強く押しつけた。
「ん、んぐっ!」
 喉の奥深くにいきなり汚らわしい異物をねじ込まれ、希恵子の顔が苦しそうに歪む。
「ふふ……」
 綺麗なアーモンド形に開いた口にずぶずぶと埋まる、グロテスクな肉塊。その光景を愉悦に満ちた眼差しで見下ろしながら、黛は口の端を釣り上げるように笑った。
(何で……)
 和臣にもほとんどしたことがない行為を、こんな男にしているのか。
 ぼんやりした疑問とそれに付随する怒りの感情が微かに残ってはいたが、希恵子はそれ以上何も考えることができない。
「ん……うぐ……んっ……」
 しばらくの間、静かなホテルの一室にちゅぱちゅぱというおしゃぶりの音だけが響く。
「ふむ……この体勢もぼちぼち飽きてきましたね」
 希恵子をゆっくり押し倒しながら、黛がまたベッドに乗った。
「あ、そのまま咥えていてください」
 言いながら、横を向いてのシックスナインになるように、器用な動きで身体を回す。
「ふふ、こっちもいい具合ですよ」
 希恵子の股に顔を近づけると、舌先で遊ぶようにちょんちょんとクリトリスをつついた。
「ん……んんっ!」
 無遠慮な刺激を与えられて、希恵子の赤く生々しい肉粒からより芳ばしいメスの臭気が醸し出される。
「どれ」
 じゅわりと濡れ出した希恵子の陰部に、黛が中指と薬指を挿入した。
「よっ、ほっ、と」
 中に入った異物を掻き出すように、二本の刺客を膣の中でうねうねとぬたくり回らせる。
「こんなもんですかね」
 そう言って指を抜くと、鼻息がかかるほどの距離で、希恵子の肉ひだをじっと見つめた。
「お、来た来た」
 白く濁った粘り気のある液体が、穴の奥からどろっとこぼれ落ちる。
「奥さんとヤるとね、普段より精液の出がいいんですよ。ほら、こんなに。見てください」
「っ……!」
 わざとらしい大仰な口調で穴を指差す黛に、希恵子は顔をしかめながら目を逸らした。


※全文をまとめ読みしたい方はこちらから!

[ 2017/12/20 11:22 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・26

「それに、こっちも」
 腰の動きを止めないまま、希恵子の背中にのしかかる。
 長い腕の伸びた先は、ぶるぶると揺れながら垂れ下がる二つの大きな肉塊。
「ほら、びんびんに立ってる。感じてるんでしょ?」
 親指と人差し指で希恵子の乳首を摘むと、牛の乳でも絞るような動きでぐいぐいと下へ引き伸ばしてみせる。
「ひ、ひぃっ!」
「ほら、答えてください。どうなんです?」
 悲鳴をあげる希恵子の首筋にあごを乗せ、黛がさらに問い詰めた。
「そ、そんな、感じてなんか、ない……です」
 力なく否定した希恵子だが、吐いた言葉と身体の反応はまるで逆。
「おや、そうですか。まあそういうことにしておきますかね。では、続けますよ」
 余裕の口ぶりでそんなことを言うと、黛は再び激しく腰を打ちつけ始めた。
 初め緩慢だったその速度は、やがてスパンキングでもしているような破裂音を立てるまでにぐんぐん上昇していく。
「ほら、イけ! イけ!」
「んっ! んあぁっ! あっ、あああっ!」
 淫靡、かつ卑猥なハーモニーを奏でながら、二人の交わりが最高潮へと達した。
 ――そして。
「うっ……くっ……」
「あっ、あぁっ、あああっ!」
 またも、中出し。
 どくどくという効果音でも聞こえてきそうな迸りが黛のペニスを飛び出し、希恵子の中へとぶちまけられる。
「あ、あぁ……」
 希恵子が力尽きたように崩れ落ち、どさりとベッドに沈んだ。
「ふう……やれやれ、また随分と出ましたね、これは」
 床に下りた黛が、すっきりと清々しい表情で天を仰ぐ。
「ほら、何してるんですか? 奥さん」
 ほんの数回で乱れた呼吸を整えると、ぺろんと剥き出しになった希恵子の尻を、バスケットボールでもドリブルするようにぺしぺしと叩いた。
「さっさと掃除してくださいよ、これ」
「ん……んん……」
 半分意識の飛んだ状態でよろよろベッドの縁に座り直すと、希恵子はそそり立つ黛の男根に舌を這わせ、促されるままに奉仕を始める。


※全文をまとめ読みしたい方はこちらから!

[ 2017/12/19 11:59 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・25

「ふふ、それにしても大きくて丸くて、いいお尻だ」
 黛の骨ばった手が、希恵子のぷるんとした臀部に伸びた。
 初めはすりすり、やがてぐにぐに。変幻自在に形を変える柔らかな肉を好き放題に味わい、時に口づけをしながら念入りにこね回していく。
「っ……うぅ……」
「ふふ」
 屈辱に耐えるように歯を食いしばる希恵子の様子をちらりと確認すると、黛は両手の親指を割れ目に滑り込ませ、菊座がよく見えるようにぐいと押し開いた。
「ひっ!」
 希恵子の声に、驚きと不快感が絶妙なバランスで混ざる。
「ふむ。こちらの穴もなかなか綺麗ではありますが……」
 肛門周りをマッサージするように動いていた黛の親指が、そのまま女陰へと下がった。
「まあやはり、こっちですかね」
 にたりと笑いながら、これから幾度となく自分の分身を咥え込むであろう希恵子の入口を、なおも執拗な動きでいやらしく弄り回す。
「んっ、あっ、あぁっ……」
 敏感な箇所をねちねち刺激されて、希恵子が我慢できずに声をあげた。脳裏に先刻の絶頂が蘇り、身体の奥で新たな刺激がざわめき始める。
「ぼちぼち、よさそうですかね……むんっ!」
「あぅっ!」
 あっさりと挿入が済み、始まったのはまたしても抽送。
「うぉ、ほっ」
 黛も今度は探りを入れたりせず、いきなり遠慮のないピストンから入った。
「やっぱりこっちからの方がいいですね、奥さんの穴。予想通りです……よっと!」
 助走をつけるように、腰を引いてひと突きする。
「ひぃっ!」
 肉と肉がぶつかり合って弾けるような音が、部屋全体に響いた。
「ふっ、ふっ、ふっ、ふんっ!」
 叫ぶ希恵子をよそに、黛はそのまま何度も立て続けに腰を振って、巨大な白尻をぱんぱんとめった打ちにする。
「いやあ、無茶苦茶突き心地がいいですね、奥さんのお尻と太股。もう、突けば突くほど吸い込まれそうです」
 冷静にそう分析しながらも、さらに固さを増した一物をふるい、ブレーキの壊れた自動車のような勢いで希恵子の中を蹂躙していった。


※全文をまとめ読みしたい方はこちらから!

[ 2017/12/18 11:39 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・24

「では、早速ですが」
 黛が希恵子の腹に腕を回すと、寝技でも仕掛けるように身体を押しつけ、うつ伏せにする。
「次は四つん這いになってみましょうか」
 立ち上がってベッドから下りると、静かな声でそう促した。
「なっ……」
 希恵子の頬が、またもや羞恥の朱に染まる。そんな動物みたいな格好、和臣にだって見せたことはない。
「どうしました?」
 一見温和な態度の黛だが、その慇懃さは単なる仮面。現実に希恵子を待ち受けているのは、もちろん問答無用の強制であった。
「っ……」
 希恵子がおずおずと身体を動かし、手と膝をついて腰を上げる。
 割れ目の入った白くて丸い桃肉が、星空に煌々と輝く満月のように、ゆっくり、ゆっくりと上にのぼった。
 それはさながら、肉欲に満ちた月見の宴。
「ほう、これはいい眺めですね」
「う、うぅ……」
 恥辱の上塗りをするような黛の一言に、希恵子の全身が焼けるように熱くなっていく。
「……ふむ」
 ふわふわと中空に浮かぶ桃尻を心ゆくまで堪能してから、黛が満足そうに一つ頷いた。
「いいですね。合格ですよ、奥さん」
「え? 合格って……」
 黛の言葉に、希恵子は思わず後ろを振り向く。
「ちゃんと腰骨がお尻よりも低くなってます。個人的にはこの方がそそるんですけど、これができない女が多くてね。山みたいな形になるのが結構いるんですよ。まあもちろんそんな女はすぐ願い下げとなるわけなんですが」
「……」
 自分の偏った趣味を饒舌に語る黛に、希恵子はさらなる憎悪の目を向けた。
 こんな悪趣味な自分勝手に付き合わされた挙句、不当に貶められた女性はさぞ迷惑であったことだろう。一面識もない人のことながら、希恵子は同情に堪えない気分になる。
(でも……)
 反面、ほっとしたのも事実であった。悪趣味でも何でも、とにかく今は「願い下げ」だけは回避しなければならない。


※全文をまとめ読みしたい方はこちらから!

[ 2017/12/17 13:37 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)