NTR文芸館

寝取られ・寝取り・寝取らせなどをテーマに官能小説を書いています

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愛のすきまで交わって・17

「こ、こんな、おっきいの……」
「え?」
 きょとんとした顔で、黛が聞き返した。
「あ……い、いえ、その、コンドーム、付けてくださるんですよね?」
「ん? 奥さん、今日危ない日なんですか?」
 精一杯の強い語調で避妊を要求する希恵子に、黛はとぼけた調子で逆に質問を返す。
「い、いえ、そうでは、ないですけど……」
「ああ、そうですか。それなら問題ありません」
 馬鹿正直に答える希恵子にそう言うと、黛は薄黒い肉棒をぐりぐりと、挨拶でもするように穴の入口へこすりつけた。
「とりあえず今日のところはいいアフターピルがあるんでお譲りしましょう。今後については奥さんがピルを飲んでおいてください。自分でやるのが不安ならいい医者を紹介します。私のセックスはナマの中出しが基本なんですが、今までその手のヘマはしたことがないのでどうぞご心配なく。子供が何かと面倒なのは十分承知してますので」
 入りかけの位置を器用に保ったまま、カウンセリングでもするように朗々と語る。
「じゃあそういうことで、このまま入れますよ、奥さん。いいですね?」
「え……?」
「いいですね?」
「え……え、でも……」
「じゃあ、いきますよ」
 迷う希恵子を強引に押し切ると、黛はそれ以上相手に考える時間を与えないように、一気に深く腰を入れた。
「ふんっ……!」
 熱く猛った男のドリルが、肉のトンネルをぎりぎりかき分けるように切り開いていく。
「んっ……あっ! あぁっ!」
 希恵子が、思わず大きな声を出した。
 それは怒りか、嘆きか、それとも――興奮か。
 もはや自分でも識別することのできない感情が、真っ白になった頭の中でぐるぐると暴れる。
「……おや?」
 根元までぎっちりと挿入を済ませたところで、黛が動きを止めた。
 希恵子の中に収まった陰茎を下腹部の筋肉だけでくいくい上下させると、センサーのように膣の具合を探っていく。
「随分固いですね、この穴。ほぐれてないというか、こなれてないというか……」
 品のない調査結果を口にすると、黛は希恵子の感触を確かめるように、何度かペニスを出し入れした。


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[ 2017/12/10 11:39 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・16

「おぉ……んふっ、ぐふっ……」
 蛇のような舌をずりずりと膣内に食い込ませながら、黛が希恵子の愛液を貪るようにすすり飲む。
「あ……いやっ……あぁっ……」
 黛の喉が美味そうに鳴るたび、希恵子の背筋もそれに反応してびくびくと震えた。
(な、何で……何で?)
 希恵子は、愕然とする。
 有り得ない。
 こんな男の舌で、興奮などするはずがない。
 そんなことは許されないし、決してあってはならないのだ。
 なのに、どうして、こんな。
(そ、そう……この、反応は……あくまで……身体を守る、ため……)
 頭の中で言い訳しながら必死に理性を保つ希恵子だが、その意志はもはや風前の灯火。
 単なる生理現象に身体の奥が震えるほど淫靡な感覚など伴うはずがないのは、いかに初心な希恵子でも十分に理解できた。
「そろそろですかね。では、こちらへ」
 気取った口調でそう言うと、黛はまるでお姫様のエスコートでもするように優しく希恵子の手を引き、自然な動きでベッドへと誘う。
「よっ」
 希恵子を抱きかかえて仰向けに寝かせると、手早く服を脱いで自分も裸になった。
「さて、と」
 ベッドに乗って、希恵子の細く締まった両足首をぐいとつかむ。
「ふふふ……」
 くぐもった声で笑うと、恥ずかしさを煽るようなゆっくりした動きで、じわじわと希恵子の股を開きにかかった。
「ん……うぅ……」
 希恵子の声は、言葉にならない。
 最低の下種男を前に、濡れた性器をひくつかせながらの大股開き。
 ちらりと目線を向けて確認した己の姿は、あまりにはしたなく、あまりに惨めだった。
「では」
 おもむろに腰を寄せると、黛は手慣れた動きで希恵子の陰部に硬い一物を押しつけた。
「えっ?」
 柔和な希恵子の双眸が、一瞬で不安と恐怖に曇る。


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[ 2017/12/09 11:04 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・15

「うっ……」
 その様子を眼下に見た希恵子は、ますます嫌がるように眉をしかめ、目を背けた。
「さて、次は、と」
 片膝をついた黛が、希恵子の股ぐらにそっと顔を寄せる。
「毛が薄いですね。もしかして脱毛とかしてます?」
「……いいえ」
 怒りと羞恥を懸命にコントロールしながら、希恵子は努めて事務的に答えた。
「ああ、元々ですか。でもラッキーですよ、奥さん」
 黛が得意げに語り始める。
「私は毛深い女が嫌いでね。土手はともかく、肛門周りに毛があったりするともうそれだけで萎えてしまう。どんなに美人でスタイルがよくても即アウト。願い下げです」
 手前勝手な持論をぺらぺらと披瀝しながら、やや大きめな希恵子のクリトリスを親指の腹で無遠慮に潰した。
「っ……ぅ……」
 希恵子の口から吐息とも喘ぎともつかない、淡い小声が漏れる。
「実際いたんですよ。愛人契約してくれっていうから試食するつもりで脱がせてみたんです。そしたらこれがとんでもない剛毛のケツ毛女でね。もじゃもじゃの真っ黒け。もう腹が立って腹が立って、すぐに部屋から叩き出してやりました」
 綺麗な一本筋の上を芋虫のように這い回っていた黛の人差し指が、割れ目の内側にくに、と忍び込んだ。
「ひっ……」
 思わず悲鳴をあげた希恵子だが、指は容赦なく、さらに奥へ。
「その点、奥さんは安心だ。こんなに綺麗ないい穴をしているんですから。お陰で、こっちもたっぷり楽しむことができそうです」
 怖気を誘う台詞を吐きながら人差し指に続いて中指も挿入すると、黛はやたらにねちっこい動きで希恵子の中を念入りにかき混ぜ始める。
「んっ……くっ……」
 どうにか抵抗しようと身体をよじらせてみる希恵子だが、それは全くの無駄。
 乾いた女陰はあっという間に淫水で潤い、指の動きに合わせるようにぬちゃぬちゃと卑猥な音を立てていった。
「濡れてきましたよ、奥さん。結構感じやすいんですね」
 指を引き抜いた黛が、滴り落ちるメスの体液を味見でもするようにぺろぺろと舐める。
「まだ少し酸味がきついかな……。でもこの味、悪くないですよ、っと」
「んんっ!」
 裂け目に直接口をつけられ、希恵子のあごがバネでも仕掛けたようにぴょんと跳ねた。


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[ 2017/12/08 11:12 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・14

 希恵子がレースのパンティーに指を掛けた。まず片足を抜いて、もう一方の足を上げながら小さな布を脱ぎ捨てにかかる。
「おっと、そこでストップ」
 黛が絶妙のタイミングで声を挟んだ。
「そのまま足を下ろしてください。手は横で」
 さらに細かく指示を出し、希恵子の動きを完全に封じ込めてしまう。
「っ……!」
 結果、希恵子は足首にレースのパンティーを引っ掛けたまま、気をつけの姿勢で黛に豊満な乳房を放り出すことになった。
「うぉ、ほっ」
 あらわになった両乳を目の当たりにした瞬間、黛が獣のような奇声を発する。
「……」
 希恵子は刺のある険しい顔で、眼前のケダモノをちらりと一瞥した。
(やっぱり……)
 改めて、思う。
 どれだけ身なりを整え、丁寧な語り口を装ってみても本性はこの程度。この男は己の本能を抑えることも満足にできない、低俗で下劣な人間でしかないのだ。
「ああ、これは失礼。あまりにいいおっぱいだったので、つい」
 黛は笑って詫びたが、それでも肉々しい双丘からは決して目を離そうとしない。
 事実、希恵子の乳房は実に魅力的であった。
 幾分垂れ気味ではあるが、サイズと希恵子の年齢を考え合わせれば文句なしの美巨乳に分類していいだろう。やや大きめの乳輪は性的な生々しさを実感させる薄茶色で、真ん中に付いた突起はいかにも男の劣情を誘うような、吸いやすい形をしている。
「では」
 黛が手と舌で、希恵子の膨らみを弄り始めた。
「んっ……」
 希恵子は目を閉じると、できるだけ淡白な態度で黛の責めをやり過ごしにかかる。
 とにかくおとなしくして、さっさと終わらせてしまおう。
 その一念で、できるだけ胸から意識を逸らすことに心を砕いた。
「ふふ、いいですね、これは。本当に」
 楽しげにそう言いながら、黛が希恵子の豊かな乳をむにむに揉みしだいていく。乳首を摘み上げ、乳輪に舌を這わせながら、一心不乱にしつこい愛撫を続けた。
「ふっ……!」
 黛の口が離れると、ねばついた唾液がすーっと一本、垂れるように糸を引く。


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[ 2017/12/07 11:23 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・13

「ふむ……」
 怒りとも不満とも異なる、何とも無感情な呟きを発したかと思うと、黛は希恵子の肉感的な肢体をじっと見つめ、何をするでもなく黙った。
(な、何?)
 意味不明な黛の態度に、希恵子が当惑する。
 急かされることや力ずくで襲われることなら頭の片隅でちらりと考えたが、こんな事態など完全に想定外であった。
(どういう、こと……?)
 不安そうに、黛の様子を窺ってみる。
 だが、その浅黒く精悍な顔に、特別な変化を見出すことはできない。
(やめて、くれるの……?)
 都合よくそんなことを考えてもみたが、さすがにそれはないとすぐ打ち消した。
(……あれ?)
 希恵子の耳に、何やら聞き慣れない音が入ってくる。
 コツ、コツ、コツ、コツ……。
 時計のように正確なリズムの出どころを探ってみると、発信源はどうやら椅子のひじ掛けに乗る黛の右手。
「……?」
 相手の意図をつかみかね、希恵子が不思議そうに首を傾げた。
 だが黛は表情一つ変えないまま、なおも指先をとんとんと上下させるばかりだ。
(何だっていうの……?)
 たじろぐように、希恵子が半歩後ろへ下がった。
 すると、希恵子の動きに呼応するように、黛がひじ掛けを強く叩き始める。
 ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ……。
 さっきまでの乾いたものとは違った、濁りを含むノック音が室内に響いた。
(もしかして……)
 希恵子が察しをつける。
 この男は、無言のうちに自分を威圧しているのだ。
 一定のリズムでこつこつ椅子を叩くこの行為で、希恵子の精神的な逃げ道を奪う腹づもりに違いない。
 黛は変わらず無表情だが、そう考えればその指から放たれるメッセージはどんな言葉よりも明快に思えた。
「……」
 仕方が、ない。


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[ 2017/12/06 11:22 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・12

(うぅ……)
 希恵子の顔が、のぼせたように火照った。
 ストリップ、というのだろうか。こんな恥ずかしい気分にさせられたことなど、これまでの人生で一度もない。
「ほうほう」
 フクロウのような声をあげてにやにやと笑いながら、黛が粘り気のある視線を希恵子の胸にまとわりつかせた。
「……ふむ」
 しばらく上半身を這い回った目線が、やがて下半身へと落ちる。
「……」
 希恵子が観念したようにスカートへ手を伸ばし、ブラとセットになった純白のパンティーを黛の前にさらけ出した。
「おや」
 下着姿の希恵子をじろじろ視姦しながら、黛が意外そうな声を漏らす。
「失礼ですが奥さん、おいくつでしたっけ?」
「……二十八です」
「ほう。それにしては随分と綺麗な身体をしてらっしゃる。肉づきがいいのに弛んでないのは魅力ですね。肌の艶なんかも年齢の割にはかなり上等ですし」
「……そんな、ことは」
 希恵子は反応に困った様子で目を下に向けた。
 こんな男に身体だけを誉められたところで、嬉しくなどなるはずもない。しかもよく聞けば言葉の内容自体は微妙に無礼である。
「ふふ。ま、いいでしょう。では、先にブラから外してもらいましょうか」
 黛が尊大な態度であごをしゃくり、希恵子の胸元を指した。
「……」
 静かだが反論を認めない口調に押されて、希恵子が背中のホックに指を掛ける。やや屈んだ姿勢になると、柔らかな肉の塊がむにゅりと深い谷間を作った。
「っ……」
 手早くブラを外すと同時に、自分の身体を抱きかかえて両胸を覆う。
 無意味であることくらい、分かっていた。
 むしろ黛の劣情をかき立ててしまう分、逆効果だとも思う。
(でも……)
 希恵子はやはり、こうせずにはいられなかった。真面目で貞淑な人妻として譲れない意地のようなものが、隠された胸の内側で微かに仄めく。


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[ 2017/12/05 11:29 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)