「うっ……」
その様子を眼下に見た希恵子は、ますます嫌がるように眉をしかめ、目を背けた。
「さて、次は、と」
片膝をついた黛が、希恵子の股ぐらにそっと顔を寄せる。
「毛が薄いですね。もしかして脱毛とかしてます?」
「……いいえ」
怒りと羞恥を懸命にコントロールしながら、希恵子は努めて事務的に答えた。
「ああ、元々ですか。でもラッキーですよ、奥さん」
黛が得意げに語り始める。
「私は毛深い女が嫌いでね。土手はともかく、肛門周りに毛があったりするともうそれだけで萎えてしまう。どんなに美人でスタイルがよくても即アウト。願い下げです」
手前勝手な持論をぺらぺらと披瀝しながら、やや大きめな希恵子のクリトリスを親指の腹で無遠慮に潰した。
「っ……ぅ……」
希恵子の口から吐息とも喘ぎともつかない、淡い小声が漏れる。
「実際いたんですよ。愛人契約してくれっていうから試食するつもりで脱がせてみたんです。そしたらこれがとんでもない剛毛のケツ毛女でね。もじゃもじゃの真っ黒け。もう腹が立って腹が立って、すぐに部屋から叩き出してやりました」
綺麗な一本筋の上を芋虫のように這い回っていた黛の人差し指が、割れ目の内側にくに、と忍び込んだ。
「ひっ……」
思わず悲鳴をあげた希恵子だが、指は容赦なく、さらに奥へ。
「その点、奥さんは安心だ。こんなに綺麗ないい穴をしているんですから。お陰で、こっちもたっぷり楽しむことができそうです」
怖気を誘う台詞を吐きながら人差し指に続いて中指も挿入すると、黛はやたらにねちっこい動きで希恵子の中を念入りにかき混ぜ始める。
「んっ……くっ……」
どうにか抵抗しようと身体をよじらせてみる希恵子だが、それは全くの無駄。
乾いた女陰はあっという間に淫水で潤い、指の動きに合わせるようにぬちゃぬちゃと卑猥な音を立てていった。
「濡れてきましたよ、奥さん。結構感じやすいんですね」
指を引き抜いた黛が、滴り落ちるメスの体液を味見でもするようにぺろぺろと舐める。
「まだ少し酸味がきついかな……。でもこの味、悪くないですよ、っと」
「んんっ!」
裂け目に直接口をつけられ、希恵子のあごがバネでも仕掛けたようにぴょんと跳ねた。
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