「おぉ……んふっ、ぐふっ……」
蛇のような舌をずりずりと膣内に食い込ませながら、黛が希恵子の愛液を貪るようにすすり飲む。
「あ……いやっ……あぁっ……」
黛の喉が美味そうに鳴るたび、希恵子の背筋もそれに反応してびくびくと震えた。
(な、何で……何で?)
希恵子は、愕然とする。
有り得ない。
こんな男の舌で、興奮などするはずがない。
そんなことは許されないし、決してあってはならないのだ。
なのに、どうして、こんな。
(そ、そう……この、反応は……あくまで……身体を守る、ため……)
頭の中で言い訳しながら必死に理性を保つ希恵子だが、その意志はもはや風前の灯火。
単なる生理現象に身体の奥が震えるほど淫靡な感覚など伴うはずがないのは、いかに初心な希恵子でも十分に理解できた。
「そろそろですかね。では、こちらへ」
気取った口調でそう言うと、黛はまるでお姫様のエスコートでもするように優しく希恵子の手を引き、自然な動きでベッドへと誘う。
「よっ」
希恵子を抱きかかえて仰向けに寝かせると、手早く服を脱いで自分も裸になった。
「さて、と」
ベッドに乗って、希恵子の細く締まった両足首をぐいとつかむ。
「ふふふ……」
くぐもった声で笑うと、恥ずかしさを煽るようなゆっくりした動きで、じわじわと希恵子の股を開きにかかった。
「ん……うぅ……」
希恵子の声は、言葉にならない。
最低の下種男を前に、濡れた性器をひくつかせながらの大股開き。
ちらりと目線を向けて確認した己の姿は、あまりにはしたなく、あまりに惨めだった。
「では」
おもむろに腰を寄せると、黛は手慣れた動きで希恵子の陰部に硬い一物を押しつけた。
「えっ?」
柔和な希恵子の双眸が、一瞬で不安と恐怖に曇る。
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