希恵子がレースのパンティーに指を掛けた。まず片足を抜いて、もう一方の足を上げながら小さな布を脱ぎ捨てにかかる。
「おっと、そこでストップ」
黛が絶妙のタイミングで声を挟んだ。
「そのまま足を下ろしてください。手は横で」
さらに細かく指示を出し、希恵子の動きを完全に封じ込めてしまう。
「っ……!」
結果、希恵子は足首にレースのパンティーを引っ掛けたまま、気をつけの姿勢で黛に豊満な乳房を放り出すことになった。
「うぉ、ほっ」
あらわになった両乳を目の当たりにした瞬間、黛が獣のような奇声を発する。
「……」
希恵子は刺のある険しい顔で、眼前のケダモノをちらりと一瞥した。
(やっぱり……)
改めて、思う。
どれだけ身なりを整え、丁寧な語り口を装ってみても本性はこの程度。この男は己の本能を抑えることも満足にできない、低俗で下劣な人間でしかないのだ。
「ああ、これは失礼。あまりにいいおっぱいだったので、つい」
黛は笑って詫びたが、それでも肉々しい双丘からは決して目を離そうとしない。
事実、希恵子の乳房は実に魅力的であった。
幾分垂れ気味ではあるが、サイズと希恵子の年齢を考え合わせれば文句なしの美巨乳に分類していいだろう。やや大きめの乳輪は性的な生々しさを実感させる薄茶色で、真ん中に付いた突起はいかにも男の劣情を誘うような、吸いやすい形をしている。
「では」
黛が手と舌で、希恵子の膨らみを弄り始めた。
「んっ……」
希恵子は目を閉じると、できるだけ淡白な態度で黛の責めをやり過ごしにかかる。
とにかくおとなしくして、さっさと終わらせてしまおう。
その一念で、できるだけ胸から意識を逸らすことに心を砕いた。
「ふふ、いいですね、これは。本当に」
楽しげにそう言いながら、黛が希恵子の豊かな乳をむにむに揉みしだいていく。乳首を摘み上げ、乳輪に舌を這わせながら、一心不乱にしつこい愛撫を続けた。
「ふっ……!」
黛の口が離れると、ねばついた唾液がすーっと一本、垂れるように糸を引く。
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