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奪われた女たち――母は、親友と――・8

 千織を説き伏せると、龍星は急かすように猛ったペニスをぐりぐりと太腿になすった。
「あっ、りゅ、龍星くんっ……あっ、あぁああっ!」
 一気に挿入まで持ち込まれたのだろう。千織の声が急に大きくなる。
(か、母さん……あんな、簡単に受け入れて……)
 立ったまま男の剛直に貫かれよがる母の姿を、友樹はのれんの隙間からじっと見つめた。
 怒りか、哀しみか、絶望か、それとも――。
 自分でも識別することのできない感情が、空っぽになった頭をぐるぐると駆ける。
「ほら、千織さん。舌出してよ」
 優しく促しながら、龍星がそっと顔を近づけた。
「ん……」
 拒否はおろか、ためらうことすらもせず、千織は桃色の舌先をちろりとのぞかせる。
「ふっ」
「う、んんっ!」
 わずかに見えた入口をこじ開けるように龍星が舌をねじ込むと、千織はたまらず口を割り、陶酔したような顔で唾液の交換に応じた。
「ふっ、んっ……!」
「んぐっ、ちゅっ……!」
 ぴちゃぴちゃと粘り気のある水音に興奮を煽られるように、二人は濃厚なキスを何度となく繰り返していく。
「そら、よっ!」
「んっ、あぅんっ!」
 龍星が千織の服に右腕を突っ込み、反対の腕で左足を抱えた。
 さらけ出された柔らかな脚と、反るようにしなった足の甲でひらひら舞う下着が、朝の光の中で不思議と輝いて見えた。
「かあ、さん……」
 友樹が、微かに声をあげる。
 だが、あまりにもささやかすぎるその叫びは交わる二人の淫らな声にかき消され、結局誰の耳にも届いてくれない。
「ふふ、もうとろとろだね。もしかして千織さん、いつもより感じてる?」
「そ、そん、なっ……」
「そんなことはないって? 嘘はいけないよ、嘘、はっ!」
「んあっ! あぁあっ!」
「だったらこれは何? 千織さんの中がいつもより熱くなってるのはどういうこと?」
「そ、それは……今日、朝から暑くてっ……だからっ……」


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[ 2017/10/22 13:29 ] 奪われた女たち 母は、親友と | TB(-) | CM(0)
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