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奪われた女たち――母は、親友と――・3

「や、やめ、ろ……母さんが、嫌がってるじゃ、ないか……」
 友樹がようやく口を開いた。声が震える。両足が根でも生えたようにすくんで、その場から一歩も動くことができない。
「は? 嫌がってる? 何言ってんの? お前。どう見ても喜んでるじゃん、これ」
 小馬鹿にするように言い放つと、龍星は千織を見てにたりと笑った。
「そら、こっちもだ」
 勢いづいた手が股間に伸び、女の恥所をもぞもぞとこねくる。
「あ、あうっ……」
 指の腹で割穴を揉みほぐすような愛撫を受け、千織の秘部は瞬く間に芳醇な湿り気をたたえ始めた。
「へへ、もう我慢できないや、俺」
「あっ、やっ……いやっ……りゅ、龍星、くん……やめてっ……」
「何がやめてだよ。ほら、さっさと脱げって」
「だ、だめ。だめだってば……んっ……」
「(よ、よせ……! やめろっ……!)」
 龍星に服を剥ぎ取られていく千織を見つめながら、友樹は何度もそう叫んだ。だがその声は決して音にならず、固まった身体はいくらもがいても一向に動こうとしない。
「ぅ、うぅんっ! やっ!」
 気がつけば何もない暗闇の中、満月のようにぽかんと浮かぶスポットライトの真下で、一糸まとわぬ姿の千織が全裸の龍星に組み伏せられていた。
「あ、やっ……」
 身体の間に腕を割り込ませ、何とか龍星を押しのけようとする千織だが、欲情に猛った男の力には到底かなうはずもない。
「ひひ」
 龍星は下品な舌なめずりをすると、獲物を狩る獣のように千織へ襲いかかった。
「それ」
 両の手首をつかみ、ばんざいをさせたまま首筋へとかぶりつく。
「ほら、舌出して、舌」
「ん、ん……」
 おずおずと差し出された舌に自分のざらついた舌を絡ませると、ぶちゅぶちゅ粘っこい音をさせながら口内の隅々までを丹念に味わい尽くした。
「それにしても、さ」
 にやけた顔が、千織の上半身へとずり落ちる。
「おばさん、ほんとに四十代? すべすべの綺麗な肌しちゃってさ。おっぱいだって、ほら」


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[ 2017/10/17 11:55 ] 奪われた女たち 母は、親友と | TB(-) | CM(0)
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