「……」
希恵子が座ったままの姿勢で、のろのろと裸になる。
「ふふ、何度見てもいい眺めですね」
そう言って小さく笑うと、
「では立って、お尻をこっちに向けてください」
黛は見下ろすような体勢からやや強圧的な声で命令した。
「っ……」
後ろを向いた希恵子が、身体を屈めながらそっと黛の前に割れ目を突き出す。
「ふんっ」
前戯もなしに、いきなりの挿入。
「んんっ!」
肉厚な一物の感触が膣内を満たすが、希恵子に痛みはなかった。身体の方はもうすっかり、でき上がっていた。
「はは、今日もよく濡れてますね、奥さん。本当、いい穴です」
そんな言葉を投げかけると、
「さて、と。まずはどこにしましょうかね」
黛は挿入を外さないよう注意しながら、ゆっくり前に歩き出した。
「んっ……」
自然、希恵子も歩調を合わせるようによたよたと前進していく。
「はい、こちら」
腰をひねり、ペニスを方向指示器のように使って希恵子を誘導すると、黛はそのまま台所に足を踏み入れた。
「ふむ」
周りを見回すと、感情のこもらない声で一言呟く。
古めの冷蔵庫に、ガタのきている電子レンジ。鍋や食器を見ても新しいものは一つもなく、使い込んで年季の入った品ばかりだ。どれも丁寧に手入れしてあるため不潔感はなかったが、狭さゆえのごちゃつきもあり、全体に生活感が出すぎなことは否めない。
(あまり、見られたくないんだけど……)
何となく主婦の秘密を晒してしまったような気になり、希恵子は使い慣れた台所の風景からそっと目を背けた。
「じゃあまずは、そこにつかまってください」
黛が立ち止まったのは、ステンレスキッチンのシンク前。銀色に光った縁に希恵子の両手を置かせると、そのまま少し強めの抽送を始める。
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