「奥さん、普段はここで料理をしているわけですよね?」
「ええ、そうですね」
当たり前のことを聞くなとばかりに、希恵子が精一杯つれなく答えた。
「和臣くんから聞きましたよ。毎日欠かすことなく、美味しい愛妻弁当を作ってくれるって。ご飯にメッセージを書いたりとか、おかずに冷凍ものは一切使わないとか、細かなところまで凄く気を配っているそうじゃないですか」
「か、和臣さんったら、そんなことまで話して……」
驚いて言葉を詰まらせる希恵子に、黛がなおも語りかける。
「それでね、奥さん。せっかくですから私にも何かご馳走してもらえませんか、今晩」
「えっ!?」
希恵子が語気を強めて後ろを振り返った。
「ね、いいでしょ? 休憩がてら、奥さんの手料理で夕食をいただくということで」
薄い微笑を顔全体にたたえながら、黛が押し込むように希恵子の目をじっと見つめる。
「嫌だと……言ったら?」
気圧されるように目線を外しながら、希恵子が小声で尋ねた。
「言えますか?」
黛が一拍置いて聞き返す。
「……いいえ」
考え込んだ末に希恵子が吐き出したのは、シンプルな一言。
「ふふ、そうでしょうね。いや、楽しみが増えて私、ますます興奮してきましたよ」
満足げに言い放つと、黛はさらに激しく腰を振って希恵子を責め立て始めた。
「そらそらっ! 一気に出しますよ!」
「あっ、あっ、あっ、あぁあっ!」
心なしか大きくなった肉の圧力を膣内に受け止めながら、希恵子も甲高い嬌声を張り上げてそれに応じる。
「ふんっ!」
「あっ! あああーーーっ!」
二度目ながらまるで勢いの衰えない白濁を膣の奥底にぶちまけられながら、希恵子が大きな声を出して気をやった。
「ふう……」
黛が緩慢な動きで腰を引くと、愛液と精液にまみれたペニスがずるりと音を立てる。
「う、うぅ……」
全身を包む快感の余韻をこれ以上波立たせないよう注意しながら、希恵子もそろりと背中を伸ばした。
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