感激の面持ちで言いながら、龍星は練り上げるようなピストンで千織の全てを埋め尽くしにかかる。
「ん、んん! すごい! りゅ、龍星くんの、すごいいいぃっ!」
悩ましく左右に首を振る千織の顔は、満たされた女の輝きによってこれ以上ないほど美しく彩られていた。
「く、くそっ……」
友樹は急いでベルトを外してズボンを下ろすと、パンツの中に右手を突っ込む。
(ぼ、僕だって……)
哀れに張り詰めたペニスを握りしめると、涙をこぼしながらいそいそと自慰を始めた。
「ほら、誰の何が好きなの! どうしてほしい! 言ってみてよ、千織さん!」
「あぁあんっ! 龍星くんの、オチンチンが、好きぃっ! 子供が、ほしいの! 龍星くんの子種で、孕ませてほしいのおおぉっ!」
際限なく衝き上げる快感を貪るように、龍星と千織の声はますます大きくなる。
(僕だって、母さんのこと……)
受精のための性交を続ける母と同級生を、友樹は潤んだ目でじっと凝視していた。
二人の視界にはもはや友樹の姿など一ミリも入っていないが、そんなことは百も承知で手をしこしこと上下に動かす。
「い、イくよ、千織さん!」
龍星のペニスが、膣の中でさらに怒張を強めた。
「きて! 龍星くん、思いっきり中に、きてえぇっ!」
それに合わせて、汗ばんだ千織の手足が少しずつ龍星の身体に巻きついていく。
「ち、千織、千織っ、千織いいいっ!……うっ!」
噴き出すような勢いで、龍星が白濁を放った。
「り、龍星さん! 龍星さあぁんっ! ん、んあっ、あっ……あああああぁっ!」
とめどない絶頂の波に飲まれながらも、千織は男の子種を一滴もこぼすことなく受け止めてみせる。
数秒、時が止まった。
「あ、う……あぁ……」
「ふっ……ふん、ふんっ」
自分にしがみついたまま身体をぴくん、ぴくんと震わせる千織に、龍星はだめを押すような動きでさらに数回、まだ硬さを失わないペニスを突き込んでみせる。
「ふう……」
最後の一滴まで精を注ぎ切ったことを確認すると、龍星は赤茶けた肉塊を千織の中から引き抜き、満足したように深い息を吐いた。
「あー、出たあーー」
幸せそうな笑みを顔全体にたたえると、布団の上にごろんと大の字で寝っ転がる。
「ん……」
千織はすぐさま龍星の股間にすり寄ると、なおも屹立する肉棒を愛おしげになで回してからそっと口に含んだ。
「ふう……」
「ん、んん……」
頂点に達した男と女の興奮が、徐々に緩やかな倦怠へと変わる。
肌と粘膜をこすり合わせて抱き合う感触も、互いの全てをさらけ出したこの場所も、ともに過ごした二人の時間も、全ては千織と龍星だけのものであった。
「母さん……母さん……」
傍らには、己だけの倒錯した情動に溺れ、パンツに大量の粘液をぶちまけた友樹が、まるで糸の切れた操り人形のようにぐったりと座り込んでいた。
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