元通りの口調で、明るく言い募ってみせる。冗談めかしてはいるが、その顔には好きな女をものにした男の自信がたっぷりと、あふれんばかりにみなぎっていた。
「というわけで、じゃあ、いくよ……っと!」
「あっ……あぁんっ!……す、すごいぃっ……!」
最初のひと突きだけで、千織の声が妖艶に乱れる。
「か、母さん……」
かつての親友に男根を押し込まれる母の姿を、友樹はただ呆然と見つめた。
千織は友樹に、息子に、こんな姿は見せたくないと思っているだろう。もしかしたら多少の罪悪感くらいは抱いてくれているのかもしれない。
(でも……)
もう、ダメなのだ。
女ざかりの熟れた身体は性の欲求に対し、あまりにも正直すぎた。
若い男の猛々しい一物に貫かれ、女の秘部を念入りにこね回されているうちに、千織は心の底に隠していた淫靡な性を自分でも制御できないほど表に解き放ってしまったのだ。
「ん、だめっ……そこ……弱いの……」
「うん、知ってるよ。だからやってる」
「も、もう……いじわる」
「うわ、その顔かわいー。へへ、じゃあもっと意地の悪いことしちゃおうかな」
いたずらっぽく言うと、龍星は挿入を外さないまま添い寝するように千織の背後へ回った。
「よっと」
側位の体勢になると、千織の片脚を高々と掲げて結合部を友樹に見せつけてくる。
「ふしゅっ! ふっ、ふっ、ふっ、ふんっ!」
「あんっ! あっあっあっ、あぁあんっ!」
乱れ打ちのようなピストンにぶじゅぶじゅと大洪水を起こしながら、母は息子の前で淫らに喘いだ。
(や、やめろ……)
嬌声を張り上げる千織とは逆に、友樹の叫びは声にならない。唇だけがぱくぱく上下して、虚しい空振りを繰り返すばかりだ。
かつて友樹が通った穴は、今や完全に龍星が入るための穴。
クレバスをこする龍星の一物が、友樹には女から吐き出された淫水を浴びて生きる不気味な虫に思えた。
「ほっ」
龍星が千織の身体を抱き起こし、ペニスを軸にぐるんと反転させる。
「動いてよ、千織さん」
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