「見なよ。もうこんなに濡れてる」
「だって、こんな、こんなの……」
薄っぺらな布一枚で覆われた秘唇を五本の指で順になぞられ、千織は照れたような顔で目を斜に逸らした。
「そらっ」
染みの広がった下着を勢いよくずり下ろすと、龍星は千織の女陰に舌を食い込ませる。
「んんっ!」
千織のあごが跳ね、裂け目から淫水がぷしゅっと噴き出た。
「うお、今日はいつもよりすごいね」
あふれ出す愛液でひとしきり喉を潤すと、
「ん……?」
龍星は置き物のように固まっている友樹にちらりと視線を飛ばした。
「何だ、いたのかよ、友樹」
千織の股ぐらにぐいと顔を押し付けたまま、初めてその存在に気づいたような調子で淡々と話しかける。
「ていうかさ」
右手が、左の乳房にぺたりと重なった。
「すごい神経してるな、お前。俺は冗談で言ったのに、まさか本気で入ってくるなんて。普通しねーだろ、恋人に抱かれる母親を目の前でガン見とか」
壊れ物でも扱うような優しいタッチで千織の柔乳をこね回しながら、龍星はやや非難めいた目つきでそう言い放つ。
「お前は俺のことを邪魔な奴とか思ってるのかもしれないけどさ、この場合邪魔なのはお前の方だからね? 完全に」
空いた方の手で千織のくびれを上下にさすると、今度はわがままな息子を諭す父親のような態度で静かに語りかけた。
「っ……!」
友樹は唇をきゅっと結んだまま、無言でその場に立ち尽くすことしかできない。
何を言われても、ここから離れたくなかった。
今出ていったら、本当に何もかもが終わってしまう。
自分が踏みとどまっている限り、母が注意を向けてくれる可能性はまだあるのだ。どれだけ虚しい抵抗でも、どんなに儚い希望でも、ここで投げ出すことだけはしたくない。
「……やれやれ。まあいいけどさ、別に。見たきゃ見てても」
諦めたように言い捨てると、龍星は再び千織の肉体に視線を戻した。
腰から滑り落ちた手が黒ずみをかき分け、盛り上がった肉芽にぴょんと飛びつく。
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