それだけ言い捨てると、龍星は千織とともに仏間の奥へ消えた。表情こそ見えなかったが、その背中は確かに笑っているようであった。
「っ……!」
焦燥感に胃を絞られながら、友樹は二人の後を追った。
「あ、あぅうんっ……」
半分ほど空いたふすまの向こうから、早くも母の微かな喘ぎが聞こえてくる。
「くっ……」
血が出るほどに、唇を噛んだ。
入ったら、何かが終わるのではないか。
漠然とした予感が、消えない炭火のように胸の奥でくすぶる。
でも――。
それでも――。
「くそっ!」
友樹は音を立てて仏間に踏み込んだ。冷静な判断力など、とうの昔に失われていた。
「あ、あぁんっ!」
「!!」
目に飛び込んできたのは、放り出された布団の上で絡み合う男と女。
「ん、んんっ……!」
喪服姿の千織が、胸をはだけた状態で龍星に組み敷かれている。赤の下着から豊かな乳房がこぼれ出しているが、美しく整った顔はなおもベールに隠されたままだ。
「へへ。たまらないな、この感じ。背徳感っていうの? ほんと、興奮が止まらないや」
一方、上にのしかかる龍星は既に全裸。臨戦態勢のペニスがグロテスクなほど脈を打って、待ち切れないように千織の秘部を狙いすましている。
「り、龍星くん……やっぱり、ここでは……」
「大丈夫さ。旦那さんにも見せてあげればいい。言えばいいんだ。わたし今この人に抱かれてすごく幸せですって」
龍星は千織のベールを引き上げると、両の乳房をこね回しながら唇を奪った。
「んっ、んんっ」
千織の口から、鼻にかかったような甘い吐息が漏れる。
「ふんっ」
龍星の左手が千織の下半身へと伸び、スカートがまくり上げられた。
「へへ」
あらわになった濃赤のパンティーにちらと目を落とすと、龍星は素早くクロッチの奥に指を滑り込ませる。
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