「おー、セクシー」
茶化すように言うと、龍星はあごをしゃくってさらにその先を促す。
「んっ……」
素早くブラを外して左腕で両胸を覆うと、右腕でパンティーを脱ぎ捨て、掌でさっと股間を隠した。
「ひゅー、器用」
曲芸じみた千織の動きに口笛を吹く龍星だが、その表情はちょっと半笑い。
(ばかにして……)
千織はイラッとしたように眉根を寄せて龍星を睨んだ。
確かに、何の意味もない動作かもしれない。
でもやはり、千織はこうせずにはいられなかった。裸は何度も見られているが、急にこんな方法で来られると何だか妙に恥ずかしくなる。
「へへ」
身体をもぞつかせる千織を楽しげに眺めながら、龍星は服をぱっぱと脱ぎ捨てた。
肉体労働で鍛えられた筋肉質の身体と赤茶色のたくましいペニスが、千織の視界にばーんと飛び込んでくる。早くもびんびんに勃った肉竿は、自分の中に入り込むその瞬間を今か今かと待ちわびているようにも見えた。
(や、やだ、わたしったら。何を考えて……)
千織は慌てて目を逸らしたが、猛った剛直の感触を思い出すだけで身体の芯がぽーっと熱くなってくる。
「ほら、いくよ」
千織の背後に回って両腕を押しのけると、龍星は右手で秘裂の肉たぶをいじり、左手で両の乳房をこね回しながら、首筋と背中にマーキングを始めた。
「ん、んんっ……」
千織のあごがびくんと上がり、鼻にかかった媚声が漏れ出す。
(それにしても、この子……)
片目だけを開いて、肩越しに龍星を見やった。
龍星の愛撫は、初めての時からは想像もつかないほどスマートに洗練されていた。目印でもついているのかと思うほど、自分のいいところを的確に刺激してくるのだ。
「へへ、この塩っ気がたまらないよな」
ざらついた舌で汗をなめ取られる位置が、腰から臀部へと徐々に下がる。
「ん、んんっ……」
下品な言葉とは裏腹な、まるで高級ワインでも味わうような舌使いで身体を吸われ、千織の胸に抑えようのない律動が上った。
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