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愛のすきまで交わって・79

「おお……」
 感嘆と興奮の入り混じったような声をあげながら、黛は目の前で繰り広げられるささやかなスペクタクルをかぶりつきで見物する。
「う、う、うぅ……」
 希恵子の身体が、ぷるぷると震えた。
 肉体的な緊張から解放されたせいか、それとも精神の苦痛が度を越したせいか。その境目はもう本人にすら判別がつかない。
「あ、ああ……あぁ……」
 時間にすれば、ほんの十数秒。
 希恵子主演による倒錯的な水芸は、あっけないほど短いうちにその幕を閉じた。
 排水口に流れず床に残った液体が、独特のつんとした臭気を放つ水たまりを風呂場の一角に作り出す。
「う……うう……」
「いやあ、実に素晴らしい。美しい女性はおしっこをする姿まで美しい、ということですな。眼福眼福。いいものを見せてもらいました」
 茫然自失の希恵子に、黛がぱちぱちと拍手をしながら語りかけた。
「な、何で、何でこんな……!」
 馬鹿げたことを。
 そんな言葉が喉元まで出かかった希恵子だが、それは自重してすぐにぐっと飲み下す。
「こんな、何です?」
「……いえ、何でも」
 問い詰めてくる黛にそれだけ返すと、希恵子はずっと不自然な力が入っていた足をようやく浴槽の縁から下ろした。
「ふふ」
 待ってましたとばかりに、黛が身体を寄せてくる。
「では余興はこの辺にして、始めましょうか。奥さんのお陰でこいつもすっかり元気になったことですし」
 言いながら指で差した股間の棒は、完全に元の硬度を取り戻していた。いや、むしろ過去のどのプレイをした時よりも激しく勃起しているかもしれない。
「……」
 見るのも汚らわしいという風に、希恵子がその一物を冷たい視線で刺した。
 だが、反抗的な態度を通せたのはそこまで。
「濡れ方が凄いですよ、奥さん! 実はおしっこ見られて興奮してたんでしょ!」
「そ、そんな、そんなこと!」
「嘘はいけません! ここは正直ですよ、ここは!」
「ほ、本当に、本当にそんな……あっ! あっ! あぁあっ! あああーっ!」
 立ったまま正面に向き合った状態で貫かれるうちに、希恵子の声は獣の交わりを楽しむかのごとく乱れ始めたのであった。


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[ 2018/02/18 12:05 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)
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