「ん、んぐっ……ママ、ママぁ……」
目を閉じた龍星が、千織の乳首を一心不乱に吸い上げる。肉の柱は今にも射精しそうなほど固く屹立していた。
「はーい。龍くん、いい子いい子しましょうねー」
千織は龍星の上半身を左腕で支えながら、右手で優しく一物をこすり上げてやる。
「まーま、ぎゅってして。もっともっと、ぎゅーってして」
「もー。龍くんったら、しょうがないわねー。はい、ぎゅーっ、ぎゅぎゅー」
「わー、ふかふかー」
「うふふ。もう、やらしいんだから」
乳房に顔面を押しつけて甘える龍星と、それを受け入れる自分。
女としての自分、メスとしての自分に加えて母親としてまでも自分を求めてくれる龍星が、千織には何とも愛おしい存在に思えた。
「ねえ、まーま」
龍星が幼い声で千織の顔を見上げる。
「まーまのおっぱい、ほんとに出たらもっといいのになー、ざんねん」
「んー、そうねー。前はいっぱい出たんだけどねー」
口を尖らせる龍星に、千織は友樹が赤ちゃんだった頃を思い出しながら返す。
「今日はお風呂上がってもさ、もっともーっと、ママのおっぱい吸ってたいなー」
「あら。もう、龍くんったら、ほんとに甘えんぼさんねー」
「いいでしょー? ねー、いいでしょー?」
「うーん……しょうがないわねえ。少しだけならいいわよ」
「やった。へへへっ」
約束に安心したのか、龍星はまた目を閉じてちゅっちゅと乳首を吸い始めた。
(うふふ、かわいい)
子供のような龍星を見つめるうちに、千織の頬も自然とほころんでいく。
(いっそのこと、本当に子供ができれば……)
ふと、そんな考えが脳裏をよぎった。
(い、いえ、いいえ!)
だが、それは頭を振ってすぐに打ち消す。
いくら自立した社会人といっても、相手は息子と同い年の若者なのだ。その辺りのことは、年上である自分がちゃんと考えてやらないといけない。
「じゃあさ、まーまに赤ちゃんができたらさ、いっしょにおっぱい飲んでいい?」
「うふふ、そうねー。できたらねー」
他愛もないやり取りを交わしながらの授乳プレイが、なおも続く。
(……あら?)
さっきまでドアの向こうにあったはずの気配は、いつの間にかどこかに消え去っていた。
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