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寝取られ・寝取り・寝取らせなどをテーマに官能小説を書いています

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愛のすきまで交わって・80



 台所近くにある食事用の小さなテーブルに、希恵子と黛が正対している。
「なるほど。本当に料理上手ですね、奥さん。私、普段は外食ばかりなので、たまにこういう家庭の味に触れるとグッときます……おお、このスープなんか、お店でも出せそうですよ」
 Tシャツにボクサーパンツ姿の黛が座っているのは、いつもなら和臣が使用する席。
 すっかりくつろいだ様子でそんな感想を述べながら、希恵子の料理を美味そうにぱくぱくと口へ運んでいる。
「……」
 黛に誉められても、希恵子は黙ったままだ。
 その格好はといえば、生まれたままの姿にぴらぴらしたエプロンを一枚着けただけ。料理の出来がどうとか以前に、まずは自分のこの姿が恥ずかしくてしょうがなかった。
(うぅ……)
 料理をしている最中から現在に至るまで、ねっとりとまとわりついて離れない黛の視線が、透き通るような希恵子の肌をほんのりと朱色に染める。
(何で、わたしが……)
 こんな格好で、こんな男に料理を振る舞わなければならないのか。
 自分自身の現状に対し、希恵子はやり切れない苛立ちを心の中に悶々と募らせていった。
 浴室での行為を済ませた後も、黛との爛れた時間は続いている。
 廊下で、トイレで、そして、ベランダで。
 黛は小休止を挟んでは何度も陵辱の限りを尽くし、希恵子もまた忠実な下僕のように黙ってそれを受け入れた。
 正直に言えば、黛のいつも以上にみなぎった精力にあてられ、身体の方はもうガタガタ。
 だがそれでも、希恵子はこうして料理を作ってしまった。しかも、和臣に出すための練習と銘打って、わざわざあのスープの試作品まで用意してしまう手の込みようだ。
 主婦の意地か、それとも単なる習慣か。
 とにかく希恵子は自分でも不思議なほど手を抜くことなく、自慢の腕をきっちりすぎるほどきっちり、黛のために振るってしまった。
「ふう、食った食った」
 目の前の料理を全て平らげた黛が、満足そうに腹を撫でる。


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[ 2018/02/19 12:04 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・79

「おお……」
 感嘆と興奮の入り混じったような声をあげながら、黛は目の前で繰り広げられるささやかなスペクタクルをかぶりつきで見物する。
「う、う、うぅ……」
 希恵子の身体が、ぷるぷると震えた。
 肉体的な緊張から解放されたせいか、それとも精神の苦痛が度を越したせいか。その境目はもう本人にすら判別がつかない。
「あ、ああ……あぁ……」
 時間にすれば、ほんの十数秒。
 希恵子主演による倒錯的な水芸は、あっけないほど短いうちにその幕を閉じた。
 排水口に流れず床に残った液体が、独特のつんとした臭気を放つ水たまりを風呂場の一角に作り出す。
「う……うう……」
「いやあ、実に素晴らしい。美しい女性はおしっこをする姿まで美しい、ということですな。眼福眼福。いいものを見せてもらいました」
 茫然自失の希恵子に、黛がぱちぱちと拍手をしながら語りかけた。
「な、何で、何でこんな……!」
 馬鹿げたことを。
 そんな言葉が喉元まで出かかった希恵子だが、それは自重してすぐにぐっと飲み下す。
「こんな、何です?」
「……いえ、何でも」
 問い詰めてくる黛にそれだけ返すと、希恵子はずっと不自然な力が入っていた足をようやく浴槽の縁から下ろした。
「ふふ」
 待ってましたとばかりに、黛が身体を寄せてくる。
「では余興はこの辺にして、始めましょうか。奥さんのお陰でこいつもすっかり元気になったことですし」
 言いながら指で差した股間の棒は、完全に元の硬度を取り戻していた。いや、むしろ過去のどのプレイをした時よりも激しく勃起しているかもしれない。
「……」
 見るのも汚らわしいという風に、希恵子がその一物を冷たい視線で刺した。
 だが、反抗的な態度を通せたのはそこまで。
「濡れ方が凄いですよ、奥さん! 実はおしっこ見られて興奮してたんでしょ!」
「そ、そんな、そんなこと!」
「嘘はいけません! ここは正直ですよ、ここは!」
「ほ、本当に、本当にそんな……あっ! あっ! あぁあっ! あああーっ!」
 立ったまま正面に向き合った状態で貫かれるうちに、希恵子の声は獣の交わりを楽しむかのごとく乱れ始めたのであった。


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[ 2018/02/18 12:05 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・78

「え、ちょっ、ちょっと……」
 希恵子は、とりあえずその手を振りほどこうと何度も腕を振る。
 流せば済むとかすぐに終わるとか、そんな簡単な話ではない。
 大袈裟でも何でもなく、これは人としての尊厳に関わる問題のように思えた。
 他人、しかもこんな下種男の前で放尿をしてみせるなど、想像するだけでもうこの世界から消えてしまいたいような気持ちになる。
 だが、尻込みする希恵子をよそに、黛は一向に手を離す気配がなかった。
「さあ、早く早く。急がないと漏れてしまいます。せっかくのショーですからね。これは是非特等席で見せてもらわないと」
 ぎらついた笑みを顔に浮かべ、ほとんど正気とは思えないような言葉を吐きながら、なおもずるずる希恵子を引きずっていく。
「よっと」
 小さなバスタブと一人分の洗い場しかない浴室に希恵子を放り込むと、
「そうですね……ではここに乗って、どうぞ」
 浴槽の縁をぽんぽんと叩いた。
「え、えぇっ!?」
 希恵子の顔色が、また変わる。
 バスタブの縁に両足を乗せ、しゃがみ込みながら放尿をするなど、考えるまでもなく恥辱の極みとしか言いようがない。
「あ、危ない……ですよね?」
「ええ。でも床までの距離はできるだけ長くしておきたいんで」
 やんわりとした希恵子の陳情をいともあっさりはねつけると、黛は正面に回って、根気よくシャッターチャンスを待つカメラマンのようにあぐらをかいて座った。
「あ、あの……本当に……本当にするんですか?」
 希恵子が、怯えと羞恥の中間にあるような表情で尋ねる。
「ええ、もちろん。ささ、早いとこ垂れ流しちゃってください。何なら手伝いますよ? 腹を押すとか、クリトリスを弄るとか」
「け、結構です!」
 じろじろと尿道口を眺めながら冷やかすように応じる黛に、希恵子の声が荒くなった。
「う、うぅ……」
 それでスイッチが入ったのか、希恵子の口から微かな呻き声があがる。
 いよいよ、限界。
(どうにか、我慢を……)
 下腹部に力を入れて精一杯の抵抗を試みる希恵子だが、薬の力を借りた生理現象に、たかが人間の意志などが抗い切れるはずもなかった。
「う、あぁ……」
 希恵子の股から、勢いよく小便が噴き出し始める。
 安いタイルにこぼれ落ちた黄金色の聖水が、ぱしゃぱしゃと細かい粒になって跳ね、浴室に生温かい虹が架かった。


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[ 2018/02/17 11:46 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・77

「ふふ、今日は調子がいいんでまだまだいけそうですよ」
 その言葉通り、黛の一物は射精からほんの数秒も経たないうちにもう元気を取り戻し始めている。
「じゃあ次は、風呂場に行ってみましょうか」
「……」
 黛の指示に従って無言のまま動き出そうとした、その時。
(……え?)
 希恵子は、下腹部に妙な違和感を覚えた。
 生理痛とか繰り返された抽送による痛みとか、そんなものではない。もっとより日常的な、毎日何度も襲ってくる感じの、むずむず。
 それは――尿意であった。
「あ、あの……」
「ん? どうかしましたか?」
 もじもじと言いずらそうに口を開く希恵子に、黛は何食わぬ顔で応じる。
「そ、その、ちょっと、お手洗いに……」
 希恵子がたどたどしく、自らの要求を伝えた。
「ああ、トイレですか」
 素っ気ない黛だが、実はこの事態は完全に計算通り。さっき希恵子の目を盗んでコーヒーに混ぜておいた利尿剤が、そろそろ効いてくる頃合いだった。
「うーん、それはちょっと面倒臭いですね。気持ちが切れて、萎えます」
「……え、えぇっ?」
 当然のように吐かれた黛の台詞に、希恵子は耳を疑った。まさか、「トイレに行きたい」に否定的なニュアンスの言葉を返されるとは思ってもみなかったのだ。
「おしっこですか? それとも……」
「し、小です」
 不躾に股ぐらを見つめる黛の質問を遮って、希恵子がもじもじと答える。
「ああ、そうですか。それはよかった」
 あっさりした口調でそれだけ言うと、黛はひょいと顔を上げた。
「だったら、私に見せてください。奥さんがするところ」
「……は?」
 希恵子は、美術室に置かれた石膏像か何かのようにぴしりと固まってしまった。
 この男は、一体何を言っているのだろう。
 信じられないとか有り得ないとか、そんなレベルの話ではなかった。
 常識といおうか、良識といおうか。人間として大事なものが根本的に抜け落ちているとしか思えない、そんな申し出である。
 だが黛はどうやら本気であるらしく、
「どうせ次は風呂場の予定だったんだし、ちょうどいいでしょう。なーに、別に部屋いっぱいまき散らすとかじゃないんです。ちょろっと出してシャワーで流せばすぐ終わり。それだけのことですよ」
 しゃあしゃあとそんなことを言いながら、希恵子の手を引いて浴室に向かおうとした。


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[ 2018/02/16 11:48 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・76

「奥さん、普段はここで料理をしているわけですよね?」
「ええ、そうですね」
 当たり前のことを聞くなとばかりに、希恵子が精一杯つれなく答えた。
「和臣くんから聞きましたよ。毎日欠かすことなく、美味しい愛妻弁当を作ってくれるって。ご飯にメッセージを書いたりとか、おかずに冷凍ものは一切使わないとか、細かなところまで凄く気を配っているそうじゃないですか」
「か、和臣さんったら、そんなことまで話して……」
 驚いて言葉を詰まらせる希恵子に、黛がなおも語りかける。
「それでね、奥さん。せっかくですから私にも何かご馳走してもらえませんか、今晩」
「えっ!?」
 希恵子が語気を強めて後ろを振り返った。
「ね、いいでしょ? 休憩がてら、奥さんの手料理で夕食をいただくということで」
 薄い微笑を顔全体にたたえながら、黛が押し込むように希恵子の目をじっと見つめる。
「嫌だと……言ったら?」
 気圧されるように目線を外しながら、希恵子が小声で尋ねた。
「言えますか?」
 黛が一拍置いて聞き返す。
「……いいえ」
 考え込んだ末に希恵子が吐き出したのは、シンプルな一言。
「ふふ、そうでしょうね。いや、楽しみが増えて私、ますます興奮してきましたよ」
 満足げに言い放つと、黛はさらに激しく腰を振って希恵子を責め立て始めた。
「そらそらっ! 一気に出しますよ!」
「あっ、あっ、あっ、あぁあっ!」 
 心なしか大きくなった肉の圧力を膣内に受け止めながら、希恵子も甲高い嬌声を張り上げてそれに応じる。
「ふんっ!」
「あっ! あああーーーっ!」
 二度目ながらまるで勢いの衰えない白濁を膣の奥底にぶちまけられながら、希恵子が大きな声を出して気をやった。
「ふう……」
 黛が緩慢な動きで腰を引くと、愛液と精液にまみれたペニスがずるりと音を立てる。
「う、うぅ……」
 全身を包む快感の余韻をこれ以上波立たせないよう注意しながら、希恵子もそろりと背中を伸ばした。


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[ 2018/02/15 11:52 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)