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寝取られ・寝取り・寝取らせなどをテーマに官能小説を書いています

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愛のすきまで交わって・40

(……あ)
 ふと、思い当たる。
 さっき見た女優は少し大きめに足を開き、男の足を外から巻くように絡めていた。対して、自分はただ黛の上に脚を乗せているだけ。
(こ、こんな感じ、かしら……)
 必死に記憶をたどりながら、希恵子は両足を開き、むにむにと肉づきのいい内股を黛の脚に密着させてみる。
「んっ……っ……」
 できた。
 希恵子の豊満な身体が肉の布団となって、ずりゅずりゅ淫猥な音を立てながら、黛の背中を上下左右、自在に動き始める。
「ほ……うぉっほ」
 上出来だったのだろう。黛も声を出して気持ちよさそうに顔を上げた。
(ほっ……)
 うまく快感を与えられたことに心の中で安堵の吐息をつくと、希恵子はますます力を込めて奉仕を続ける。
 尻、太股、さらには両足へまんべんなく身体を滑らせると、そのままくるんと反転して黛の脚に座り、両胸で足の裏へのマッサージを施した。
「で、では、仰向けに」
「はいはい。どう、ぞっと」
 素直に引っくり返った黛に、希恵子が再びローションまみれの身体をくっつける。
「んっ、しょ」
 全身をくまなくこすり上げてから、膝裏に黛の肉棒を挟み込んでずりずりと潰した。
「うぉ」
 呻く黛の顔をちらりと上目遣いに確認すると、希恵子はさらに強く膝を曲げ、ペンチで切るような動きで何度もペニスを圧迫してみせる。
(こうして、やるんだから)
 これなら意趣返しとまではいかなくても、ささやかな嫌がらせ程度にはなるだろう。黛には好き放題されているのだから、これくらいしたってバチは当たらないはずだ。
(ふふ、ちょっといいかも)
 心の中で密かな反撃を楽しみながら、希恵子はさらにプレイを続ける。
 肉棒を胸で挟んでたっぷりしごいてみたり、尻の割れ目にサンドイッチしてみたり、足裏でこすってみたり。覚えたての所作をあれやこれやと、できる限り丁寧にこなす。
「どうぞ、ご自由に弄ってください」
 さらに体勢が変わってシックスナインを始める頃には、ぎこちなかった希恵子の動きも大分スムーズになっていた。
「ほほう。ご自由に、ですか」
 少し余裕が出てきた希恵子を見て、黛がふん、と一つ鼻を鳴らす。
「ではお言葉に甘えて」
 至近距離の女陰に息を吹きかけそう言うと、本当に自由な感じで希恵子の中を弄り始めた。
「ふふふ」
 ビラビラを開き、奥のぷりぷりした感触を味わい、指と舌を同時にねじり込む。見事に勝手気ままな動きで、膣の内側をぐちゃぐちゃとかき乱していった。
「んっ、んん……んぐっ」
 対抗するように黛の一物を口に含んだ希恵子だが、それは完全に逆効果。
「ん、んんんっ……」
 微かに残ったオスの臭気が媚薬のように希恵子の神経を麻痺させ、下半身にさざ波のような快感が走った。


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[ 2018/01/10 11:42 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・39

「で、では……こちらへ」
 しつこい愛撫をどうにかやり過ごして、希恵子が次の手順に進む。
「……どうぞ」
 湯の張られた浴槽に黛を導くと、石鹸まみれの洗面器を一度洗い流し、マットの傍に座ってローションの仕込みを始めた。
「えっと……」
 にゅるんとしたゲル状の物体を器の中にたっぷり投入、適度な固さになるようにぬるま湯でくちゅくちゅと解く。
(何だか、お料理でもしてるみたい……)
 希恵子は台所に立ち、和臣のために料理の腕を振るう己の姿を想像してみた。
「……」
 だが、イメージとはあまりにもかけ離れた現状に、余計なことを考えたとすぐ後悔する。
「ふぅー、と……」
 浴槽でのんびり手足を伸ばしてくつろぎながら、黛が横目でちらちらと希恵子を見やった。
 そのやらしい目つきが希恵子には何とも不愉快だったが、だからといってここで手を止めるわけにもいかない。
(こ、こんな感じ……だったわよね)
 マットの上にローションをさっと垂らすと、残りを自分の身体にもぺたぺたと塗り広げる。
「ど、どうぞ」
 ぎこちなく、黛を誘導した。
「はいはい。よいしょっと」
 黛が勃起した一物を両手で押さえながら、マットにうつ伏せとなる。
「……じ、じゃあ、いきますね」
 希恵子が、黛の広い背中にのしかかった。
「えっと……」
 覚えたやり方を試すように、身体をゆっくり上下させてみる。
「きゃ」
 うまく、いかない。
 とらえどころのない感じでぬるぬる滑る身体を支えることができず、希恵子は何度も黛から落ちそうになった。
(な、何で?)
 さっき見た映像を、懸命に思い出す。
 男をうつ伏せにして、その上に乗って身体でこする。手順は何も間違ってはいないはずだ。なのに――。
「……どうかしましたか? 奥さん」
「え? い、いいえ。何でも」
「そうですか。では早く続きを」
「は、はい」
 黛に急かされ、希恵子はいよいよ焦りを覚えた。
 一体、どこがおかしいというのか。


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[ 2018/01/09 11:00 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・38

「は、始めます」
 足元のプラスチックボトルに手を伸ばすと、上部のポンプを何度も押す。
「っ、と……」
 大量に飛び出たボディーソープを、洗面器の中でくちゅくちゅこすって泡を立てた。
「ま、まず最初に……身体を、洗います、ね」
 たどたどしく口上を述べると、黛の胴、手足、そして股間へと石鹸を塗りたくっていく。
 続いて自分の身体も真っ白な泡で覆うと、
「う、腕から、いきます」
 まずは黛の右腕をむっちりと肉づきのいい太股に挟んだ。
「んっ……」
 ゆっくりと体重を移動して、洗い始める。
(うぅ……)
 泡のおかげで動き自体は滑らかだが、恥ずかしい上に敏感な部分がこすれるので、希恵子は何だか腰回りが落ち着かない、こそばゆい気分になった。
「次は、こちらを……」
 左腕も洗い終えると、今度は黛の太股にまたがり、前胴と足を洗浄にかかる。
「ん……んっ」
 至近距離にある黛の顔には一切目もくれず、希恵子はただ身体を動かすことに集中した。
 たわわな二つの乳房に加えて、最近僅かながら肉が乗った気がするお腹まで駆使しながら、黛の締まった肉体を丹念に磨き上げてみせる。
「えっと……」
 ひとしきり前を洗い終えて、背中へ回った。
「……?」
 ふと視線を感じて、希恵子が動きを止める。
(あ……)
 曇って水滴の浮く鏡に映っていたのは、黛のにやけた微笑。
 その表情は性的な快感に浸っているだけでなく、どこか希恵子を虐めること自体を楽しんでいるようにも見えた。
「……どうしました?」
「い、いいえ」
 質問に小声で返すと、希恵子は黛の背中に胸を押しつけ、脇の下に腕を通す。
「失礼……します」
 そびえる一物を右手で優しくしごきながら、8の字を描くように二つの膨らみをぐりぐりと回転させた。
「っ……ん……」
 何度もそんな動作を繰り返すうちに、希恵子の口から甘い吐息が漏れ始める。
(い、いけない、いけない)
 唇をきゅっと噛み締め、辛うじて理性を保つと、黛の前に移動してシャワーを用意した。
「な、流します」
「はい、よろしく」
 適温に調整されたお湯がぱしゃぱしゃと床に跳ね、二人の身体についた白泡が、その場から逃げ出すように排水口へと流れる。
「いやあ、石鹸のおかげでますますいい揉み心地ですね」
 黛はそんなことを言いながら、シャワーを浴びている間中ずっと希恵子のふかふかした胸を満喫していた。


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[ 2017/12/31 12:30 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・37

「ま、こんなもんです」
「……」
 何となく自慢げな黛の口ぶりを苦々しく思いながらも、希恵子は状況を確認するように目をちらちらと周囲に走らせる。
 ラブホテルにしてはかなり広い浴室の床には、妙につやつやした光沢のあるマットがでんと敷かれていた。傍では真ん中がくぼんだ安っぽい黄金色の椅子が異様な存在感を放ち、さらにその周辺には洗面器やプラスチックボトルといった小物がちょこんと鎮座している。
「さて、それでは勉強の成果を見せてもらいましょうか」
 まるで自動車教習所の教官を思わせる口調で、黛が言った。
「私は何も口を出しませんので、とりあえず覚えた通りやってみてください」
「……」
 下品な笑顔をたたえながら面倒な注文を出す黛に、希恵子は侮蔑の視線をもって応じる。
 実を言うと、勉強の成果は既に出ていた。
 希恵子は浴室の様子を一見しただけで、どれが何のための道具か、たやすく理解することができた。
 もちろん、最初から知っていたものなど一つもない。
 全てはここに来て、強制的にDVD学習をさせられたことで得た知識だ。
(ほんと、何なの……)
 希恵子は内心、呆れるしかなかった。
 こんなことをして一体何の意味があるのか。この黛匡一という男の思考回路が、希恵子には一から十まで理解不能である。
 羞恥に怒り、そして疑問。
 様々な感情が渾然となって胸にぐるぐると渦巻いたが、希恵子はそれらの思いを一つとして口にすることができなかった。
「いやあ、楽しみです。待ちきれなくて、もうこんなになってしまいましたよ」
「……」
 屹立した股間を隠すこともなく全裸で仁王立ちする黛に、希恵子は心の底から辟易した。
(もっとも……)
 一糸まとわぬ裸体を晒しているのは、希恵子とて同じ。
 昼間からラブホテルで夫以外の男にこんな姿を見せている自分が何を訴えてみたところで、説得力は皆無であるように思えた。
「では」
 黄金の椅子にどっかりと腰掛けると、黛が入口近くから離れようとしない希恵子にちら、と視線を飛ばす。
「は、はい」
 その意図を理解した希恵子が、おずおずと足を動かして黛の前に回った。


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[ 2017/12/30 11:12 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)

愛のすきまで交わって・36

「では、ここからです。今日はあまり時間もないですから、一度で全部覚えてしまうくらいの気持ちで見てください。ひと通り見終わったらテストということで実践してもらいますから、どうぞそのおつもりで」
「そ、そんな、そんなこと……」
「さ、始めますよ」
 希恵子の言葉をあっさり遮ると、黛が再生を始める。
「んっ、んんっ、んぁあっ。どうですかぁ、お客様ぁ。キモチいいですかぁ」
 ぬちゃぬちゃくちゅくちゅという淫猥な音に女優の甘ったるい声が重なって、室内はあっという間にピンク色の空気で満たされていった。
(な、何で、こんなもの見なきゃ……)
 目のやり場に困るように瞳をちらつかせながら、希恵子は心の中でぶちぶちとぼやく。
 こんな映像を男と二人で見ることには、当然抵抗があった。気まずいというか何というか、とにかく居心地が悪くてしょうがない。
(だけど……)
 自分に、何か拒否権があるわけではなかった。
 いかにあがいてみたところで動かしようのないその現実が、希恵子をいっそうやり切れない気持ちにさせる。
「っ……」
 黛の仕打ちに怒りを覚えながらも、とにかく希恵子は大きな液晶画面を見つめた。
 仕方のないこと。
 やむを得ないこと。
 自分自身にそう言い聞かせながら、見ているだけで赤面しそうなプレイの数々をできるだけ忠実に記憶へと焼きつけていく。
「さて」
 しばらくコーヒーをすすっていた黛が、静かに立ち上がった。
「よい、しょっと」
 浴室に入ると、スモーキングガラスの向こうで何やらごそごそ動き始める。
「……?」
 不審な挙動に意識を奪われ、一瞬テレビから目を離した希恵子だが、
「ああ、こっちは気にせず、勉強に集中してください」
「は、はい」
 気の散った生徒を叱る家庭教師のような言葉を黛にかけられ、慌てて画面へと目を戻した。
 ――そのまま、しばらくして。
「終わりましたね? では服を脱いでこちらに来てください」
 AV鑑賞を終えた希恵子が、黛の招きで浴室へと足を踏み入れた。


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[ 2017/12/29 11:43 ] 長編NTR 愛のすきまで交わって | TB(-) | CM(0)