「ぐふ、ぐっふふ」
喉の奥からこみ上げてくるような気味の悪い笑い声をあげると、露木は咲野子の全身に舌を這わせ始めた。
「んっ……んん……あぁん……」
白磁の名品を思わせる咲野子の流麗な肌が、顔から爪先に至る隅々まで、べたついた唾液でねっとりと汚されていく。
「それっ」
マーキングを施し終えると、露木は荷物でも扱うように咲野子をベッドへ放り捨てた。
「ほら、さっさと股を開け」
仰向けに転がった咲野子を見下ろしながら、ぞんざいな口調で言い放つ。興が乗ってくると言葉が荒れるタイプなのか、さっきまでの慇懃な様子はもはや跡形もなく消え去っていた。
「っ……ぅ……」
恥辱に満ちた呻き声を漏らしながら、咲野子が自分の両膝を裏から抱えて、ゆっくりと女の秘部をさらけ出す。
「お、おお、おおお……」
細い目をぎらつかせた露木が、猛烈な勢いで咲野子の女陰にむしゃぶりついた。
「こ、これが咲野子の、咲野子のマ○コ。やっとだ、やっと見てやったぞ。何百回も何千回も想像してきたマ○コを、ついに見てやったぞ。ふっ、ふひ、ふひひっ」
耳障りな甲高い笑い声をあげながら、やや色素の濃い肉襞を長い舌でかき分け、奥へ奥へと侵入していく。
「あっ……んっ……んんっ……」
咲野子が小さく喘ぎながら、首を何度も左右に振った。身体こそまだ強張っているものの、感度が徐々に上昇しつつあるのは、その仕草から十分窺い知ることができた。
「ひっひ。さあ、入れるぞ、入れてやるぞ。ひひ、うっひひ」
辛抱たまりかねたように、露木が素早くパンツを脱いで咲野子の上にのしかかった。
「ふんっ!」
「あ、あぁんっ!」
熱くたぎった男の剛直がぶすりと突き刺され、甘いメスの嬌声が寝室内にこだまする。
「ふはっ、ふははっ! やった、やったぞ! ついに咲野子を、あの稀崎(きざき)咲野子をものにしてやった! やったやった! ざまあみやがれ!」
湧き上がる喜びを隠しもせず、露木は咲野子を旧姓で呼びながら激しく突いた。
「ふっ、ふんっ、おらっ、おらあっ!」
「あっ、あんっ、あぁっ、あぁっ!」
独りよがりの乱暴な抽送が繰り返されるたびに、外向きにつんと尖った咲野子の乳房が波を打って小刻みに揺れる。
「どうだ? 俺のは。旦那のよりいいだろ?」
露木が少しペースを落としてドリルで穴を拡げるように腰を回すと、
「ふ、うぅんっ……!」
咲野子は吐息のような声音でそれに応えた。
「あ? 何だって? ちゃんと言ってみろ、おら」
挿入を維持したまま、露木が咲野子の敏感な肉豆をひねり潰すようにきゅっとつまむ。
「ひっ、ひいぃっ! い、いいです! あの人のより、ずっといいです!」
「そうだろうそうだろう! サイズも硬さも、この俺があんなフニャチン野郎なんかに負けるわけないよな! ははっ! はははっ!」
咲野子の双乳をわしづかみにして、いまだ若々しい弾力にあふれるその柔らかさを思う存分満喫しながら、露木は勝利の雄叫びでもあげるように大声で笑った。
「ぐっ……!」
罵詈雑言を叩かれた雅文が、悔しそうに奥歯を噛みしめる。
実際、露木の一物は豪語するだけのことはあった。太さも長さも平均的なサイズをはるかに上回るその肉塊は一見するとグロテスクな怪物のようで、お粗末なペニスがコンプレックスの雅文としてはいやがうえにも劣等感をかき立てられてしまう。
「そら、このまま中に出すぞっ!」
「え、い、いやっ! 中は、中はだめですっ!」
露木の宣言に、咲野子が血相を変えて腰を引きにかかった。
「うるせえっ! 生中出しの感触が分かんなきゃ試食にならねえだろうが!」
家中に聞こえるような大声で叫ぶと、露木は咲野子のくびれをがっちりつかみ直し、剛直をさらに膣の奥深いところへと突き立てていく。
「おら、おら、おら、おらぁっ!」
「ひっ! ひぐっ! んひぃ! んあぁっ!」
ガンガンガンと音でもしそうなほど強く、荒く、咲野子の中が徹底的に蹂躙されていった。
「おお、おおっ、おおおおおっ……ふしゅっ!」
不意に、露木の動きが急ブレーキでもかかったかのようにがくんと止まる。
「あっ! あんっ! あぁあんっ!」
同時に咲野子の背中が浮いて、しなった身体が引きつるようにびくびくと震えた。
二人の間に何が起きたかは、一目瞭然。
(あ、あいつ、本当に中に……!)
雅文は、身体にある全ての器官がぐらぐら煮えたぎるような感覚に襲われた。怒りに屈辱、絶望と無力感。様々な感情が混沌として、早鐘のように鼓動を鳴らす。
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